「大きな、恐竜みたいなトカゲを飼ってみたい!」 そんな人が最低限用意すべき器材はどんなものがあるのか?

日本には数種類トカゲが生息してますが、そのどれもが小さく「恐竜」と呼べるほどではありません。
しかし海外では「現代の恐竜」と評されてもおかしくない大きなトカゲがたくさんいます。
今はそういったトカゲでも簡単に購入・ペットにできますが、そんな大きなトカゲを飼うのに最低限必要なものを把握してますか?
今回はどんなトカゲを飼うときでも、最低限「これだけは用意したい」なんてものを紹介していきます。

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用意すべきもの一覧

まずは大きな、海外のトカゲを飼うのに必要なものを紹介します。

・トカゲが動き回れる大きさのケージ
・日光浴用のライト
・隠れられる家
・土代わりの床材
・ヒーター
・餌や水を入れる容器

ケージのサイズはトカゲの大きさで変わりますが、最低限これだけは用意しないとトカゲが生活できません。

ではそれぞれの用途を詳しく紹介していきます。

トカゲを入れるケージはトカゲの体長の2倍以上

「大きいトカゲ」とイメージすると、大抵は30cm以上はするトカゲをイメージする人も多いと思います。

そういった大きいトカゲの場合はトカゲの体長の2倍以上、例えば体長が30cmくらいなら最低60cm以上の長さのケージを用意するのが無難です。

用意すべきケージの条件としては

・そのトカゲが成長した場合の最大サイズを考えてケージを選ぶ
・トカゲが充分行ったり来たりできるスペースがある
・脱走しない程度の高さは必要

これだけは押さえておきたいです。

トカゲに関わらず爬虫類は、幼体から成長すると2倍~数倍に成長する個体なんてザラにいます。

海外のトカゲ、特に「○○オオトカゲ」なんて種類では2mくらいにまで成長するものがほとんどです。
一番小さいオオトカゲの「サバンナオオトカゲ(サバンナモニター)」でも1m以上の大きさに成長します。
そこまでいかなくても「恐竜みたいな」トカゲを選ぶとなると、50cm近くに成長するトカゲは珍しくありません。

こういったことを考え、成長したトカゲでも問題なく動き回れるスペースがあるケージを選ばないといけません。
私が飼っているトカゲは30cmくらいの大きさですが、60×45cmのサイズのケージを使ってます。

また大きなトカゲだと立ちます。後ろ足を伸ばして立ちます。
そのためフタをするタイプのケージだと、高さが充分にないとフタをしていても脱走しかねません。
脱走を防ぐため高めのケージか、開閉式の引き戸がついているケージを選ぶようにしましょう。

※ヤモリやカメレオンといった種類のトカゲだと、立体的な動きができる環境が好まれるため、脱走しないようフタ式のケージではなく施錠ができる開閉式の引き戸があるケージを使いましょう。

日光浴するためのライト

爬虫類全般にいえることですが、日光浴できるようライトが必要になってきます。
日光浴ができる場所を通称「バスキングスポット」ともいいます。

ただライトにも大雑把に2種類あるので、飼うトカゲに適したライトを選びましょう。

日中活動するトカゲの場合

主に日が出ている間に動き回るトカゲの場合は「日光」タイプのライトを使いましょう。
商品に明るいライトの写真が使われているので分かりやすいと思います。

おそらく「恐竜のようなトカゲ」と評される種類になると、大抵は身体がガッチリしている見た目が多くなります。
これは硬いウロコによって身体中を構成しているためそう見えるからです。

しかしうまく日光浴できないと頑丈なウロコがつくられず、ガッチリした姿を維持するのが難しくなります。

このライトは日光に含まれるUVVやUVBを発生させるので、室内でもトカゲが日光浴できるようになり、しっかりしたウロコをつくってくれます。
ライトの種類によってはUBAやUBVの量が調整されているので、トカゲが本来生息している環境に適したライトを使います。

いつまでもしっかりした体つきでいて欲しいなら、しっかりライトを照らすようにしましょう。

夜行性のトカゲの場合

「夜活動するならライトはいらないんじゃ?」と思う人も多いでしょうが、より自然な形で生活してほしいなら月明かりを再現する「ムーンライト」を使いましょう。

夜間活動するトカゲの場合、日中活動するトカゲのようにウロコを強くする必要性は少ないですが、真っ暗闇では流石に不便ですし、保温機能もあるのでムダにはなりません。

必要になるメジャーなトカゲでは「ヒョウモントカゲモドキ」「ヤモリ(○○ゲッコー)」が挙げられます。

夜間活動している最中のトカゲを観察したいなら、こうしたライトを使えば夜にしっかり動いているトカゲを見ることができるようになります。
せっかく飼ったトカゲが日中見れないという人は使ってみましょう。

ライトをつける器具

ライト(電球)をつける本体の器具にも種類があるため、ケージによっては付けられなかったりすることがあります。

ケージの枠などに挟んで固定するタイプ

ケージの枠の部分に挟み込んで固定するタイプです。
挟める場所があればどこでも使えるため、大抵のケージで使えます。

例えばケージの枠の部分だったりと、できるだけ強度のある部分に挟めばライト本体が自重で落ちるようなことはありません。

ある程度ライトの向きを変えられるタイプも多いので、できればそういったものを使いましょう。

ただライトの光の拡散を防ぐ「遮光カバー」があるものを使うのがベストです。

この遮光カバーが無いとケージ内だけでなく室内中に光が拡散するのでとても眩しいです。
かなりうっとおしいので、ケージ内だけを照らせるように遮光カバー込みのものを購入しましょう。

※遮光カバーはしっかりとライトスタンドに適した製品(同じ会社の製品)を選ぶようにしましょう。

吊り下げ・外付けタイプ

こちらはケージの上の外側から光を照らすタイプになります。

吊り下げられる形で設置するタイプもあれば、アクアリウムのようにケージの上を専有する形で設置するタイプもあります。

カメレオンのようなトカゲの場合はケージ内に枝を複数設置するので、ライトを設置する場所がなかったり、最悪ライトの温度で枝などが発火する恐れがあります。
トカゲにライトが近すぎると、それが原因でトカゲが弱ってしまう原因にもなります。

こういったことを防ぐにはケージの外にライトを設置する必要があるため、このタイプを使うことになります。

注意点としては、吊り下げるタイプはポールが必要だったり、ライトの電球の大きさ次第ではライトドームからはみ出る場合があります。
どんな電球でもはみ出さずに使えるようにしたいなら、大き目のサイズの製品を使いましょう。

ケージの上を専有して設置するタイプは、ケージの大きさに合っていないと設置できないので、それらのことも考えて購入するようにしましょう。

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トカゲの家

トカゲの家というのはトカゲにとって何かあったときに、すぐに隠れられる一種の安全地帯といえます。

隠れられる家が無いと常に人(あなた)の視線に晒され続けるため、かなりのストレスになります。
ずっとトカゲを見ていたい気持ちはわかりますが、トカゲのことを考えるならトカゲにとって安心できる場所をつくってあげましょう。

※トカゲも環境に慣れれば、自分が部屋にいても常時外にいてくれるようになります。
少し時間は必要ですが、焦らずトカゲに配慮してあげましょう。

地表付近(地面)で生活するトカゲの場合

普段地面を歩いて生活しているトカゲの場合は、できれば身体全体が入りきる家を用意してあげましょう。

トカゲが隠れられるなら、販売している専用の家でも、流木などを組み合わせてつくった自作の家でも、なんでもかまいません。

重要なのは「トカゲが安心して隠れられる」かどうかです。

トカゲの大きさが30cmくらいなら、市販されているトカゲの家にも多くの種類があります。

ただ50cmを越えてくると、市販のものでは見合ったものが無くなってきます。
そうなると自作するしかありませんが、そこまで外観にこだわる必要はありません。

とにかくトカゲの身体全体が隠れられるなら、木製でも石製でもなんでもいいので、しっかり隠れられる家を用意してあげましょう。

木の上で生活するトカゲの場合

カメレオンのように木の上で生活するトカゲの場合、高所に家を設置する方がいい場合があります。

別に木製の鳥の巣のような家でなくてもいいので、木の枝や葉っぱを組み合わせてトカゲが隠れられるような場所をつくりましょう。

イグアナのような大きいトカゲだと地上に家をつくっても大丈夫なので、下に家をつくってあげましょう。

土の代わりになる床材

床材とは、ケージ内における土となるものの総称です。

土といっても「砂」といったものから、ヤシの実を砕いてつくった「ヤシガラ」マット、木の皮の「バークチップ」と様々です。

ココナッツマット(ヤシガラマット)

ココナッツマットならどんなトカゲでも床材として使えます。
トカゲは生息している環境で地面(土)も違ってきますが、ココナッツマットはどんなトカゲでも問題なく・快適に生活できるオールラウンドな床材です。

ココナッツマットはヤシの実を砕いてつくられており、保水性やある程度の消臭性などを兼ね揃えている床材です。
このため「ヤシガラマット」なんて呼ばれたりもします。

密林地帯から、砂漠地帯といった場所に生息しているトカゲでも問題なく使えるので、床材で悩んでいるならまずはこれを使ってみましょう。

1~2cmくらいの大きさの「粗目」から、きめ細かい「細か目」と種類があるので、好きな方を使いましょう。

ただ販売されている「袋入り」タイプは袋から出してすぐ使えますが、圧縮して板状にしているタイプだと水で戻さないと使えないので注意してください。

少々湿気があったほうがいいトカゲなら時々霧吹きなどでマットに吸水させておきましょう。

砂(デザート)タイプ

「砂」タイプの床材はフトアゴヒゲトカゲのような砂漠・荒野で生活しているトカゲの床材として使えます。

細め・粗めなど砂のタイプにも種類があり、中には保水性も持った砂もあります。
本物の砂のような質感のものの場合と、砕いたくるみの殻といったものを使っている場合があるので好みで選びましょう。

消臭効果も持っているため、トカゲのおしっこなどに含まれるアンモニアを吸収して悪臭を減らせます。

サラサラしておりインテリア感もするため、ケージの見映えにも反映できます。
ケージ内のデザイン性も重視したいなら使ってみましょう。

ただ他の床材と違いかなり重いので、床材を変えるときやケージを移動させるときは注意してください。

「燃えるゴミ」として出せる製品もあるので、表記を確認して処分してください。

樹皮のバークチップ(ウッドチップ)

バークチップ(ウッドチップ)は樹皮を大きめに削ったものです。

素材となることが多い「パインバーグ」という木には抗酸化物質が含まれており、トカゲのストレスを軽減する効果を持ってます。
また樹皮に微生物が住みついており、フンなどの悪臭を分解して消臭もしてくれます。(さすがに消臭剤ほどの効果はありませんが・・・)

トカゲに与えるストレスを少なくし、床材を取り変えるスパンや手間を減らしたいならバークチップを床材として使ってみましょう。
ヤシガラマットと併用すると湿り気も出せるので、気になる人は混ぜて使ってもOKです。

※バークチップは樹皮を荒削りしているため、素手で扱うととがった部分やささくれが刺さる場合があるので注意しましょう。

ヒーター

ヒーターはトカゲの生息域が国内・外に関わらず必要になります。
これが無いと日本の冬場にトカゲが凍死してしまいます。

ヒーターにもいくつか種類があるのでそれぞれ紹介します。

床下シートタイプ

ヒーターの中で最も一般的なのが、このシートタイプのヒーターになります。

ケージの下に挟んでおき、あとはコンセントにつなげば30~40℃くらいの温度を発するようになります。
シートのサイズも多くあり、長さが30cmくらいのものから60cmくらいのものもあるので、ケージの大きさに合ったヒーターを設置しやすいです。

最低限トカゲの家の下部分をカバーできるくらいの大きさのものを使いましょう。
そうすればトカゲが家に入っていても温かい状態で過ごせます。

大抵は温度調整ができるようになっていますが、なぜだか低い温度に設定すると止まってしまうことが多いので、常時高めの温度設定にしないといけないことが多いのが欠点です。
別売りで電流を調整して温度を変えれる専用の装置もありますが、少々高めの値段なので少し購入しづらいです。

まあ高温設定にしても特に問題ないのでそのまま使ってます。

天井・壁に設置するタイプ

こちらは少々変わっていて、ケージの天井や壁に設置するタイプのヒーターになります。

床下のヒーターだと、カメレオンのように木の上で生活するトカゲでは上まで温度が届かないことがあるため、主にこのタイプのヒーターを使う事になります。

ケージの内側の天井や壁に固定して設置することにより、地面を介することなくケージ内の空間を温めてくれます。
そのため床下シートのヒーターのように局所的な部分だけが温かくなるようなことがなく、ケージ全体に熱が広がっていきやすいです。
そのため地面を歩いて生活するトカゲでも問題なく使えます。

注意すべき点として、ヒーターを固定するのにネジを使うため、ネジが差し込む部分が必要になります。
また、天井に吊り下げるとライトを設置できなかったり、外からの光が入りづらくなるので注意してください。

コードタイプ

珍しいタイプですが、電気を通すと高温になるコードを使うヒーターもあります。
このタイプの利点は温度を上げる場所を細かく設定できることです。

床下シートタイプなどだと、例えばその上に飲み水置きがあるとすぐに水が蒸発してしまったりします。
しかしコードタイプのヒーターならコードを張りめぐらせた場所だけが温かくなるので、そういった温度が上がると困る場所を避けて設置することが可能です。

張り方によってはケージの下だけでなくケージ側面の壁や天井にも設置できたり、ケージ内に設置した枝や岩に巻きつけて使用できたりと、用途としては万能なものです。

ただコードの長さの調整ができないので、コードの全てをどうにかして設置しつくす必要があります。

コードが短めのタイプや長めのタイプがあるので、あらかじめどのくらいの長さが必要になるのか測っておくようにしましょう。

餌や水を入れる容器

トカゲの餌、とりわけ飲み水を入れる容器は必ず用意しましょう。

水入れ

容器の種類としては、トカゲが水を飲みやすいくらいの高さで、それなりの量が入ればどんな容器でもかまいません。
(私は百円均一にある陶器製の器を使ってます)

水が多く入るタイプ、それこそ1~2週間水が残っているくらいの大きさの容器だと、水が腐ってしまう可能性も高く、入れ替えも面倒です。

3日ほど、長くても1週間で水がなくなるくらいの大きさなら扱いもラクなので、30cmくらいのトカゲならこのくらいの容器を使いましょう。

餌入れ

イグアナやフトアゴヒゲトカゲのように人工餌を食べるトカゲなら、そのまま適当な小皿に載せておけば食べてくれるので、あまりこだわらなくてもいいです。

ミルワームのような飛び跳ねない虫なら、逃げ出さないよう工夫されている専用の餌入れがあります。
トカゲが顔を突っ込める穴があるので、問題なく食べてくれます。

ただコオロギのような虫だとすぐに逃げ出してしまうため、そのままケージに入れるか、ピンセットなどで直接与えるようにしましょう。

最後に

これでトカゲを飼うのに最低限必要な器具の紹介を終わります。

トカゲの種類によってはこれに少し追加されることもありますが、基本これだけ揃えれば密林地帯に生息するトカゲや、砂漠・荒野に生息するトカゲでも問題なく飼育できるようになります。

それなりの値段にはなりますが、トカゲに長生きして欲しいなら是非とも器具を揃えて、長く快適に過ごしてもらいましょう!