おすすめの爬虫類ケージ16選。 「エキゾテラ」「パンテオン」など、各ケージの特徴
結構な種類の爬虫類ケージが販売されていますが、中には特定の爬虫類に適したケージも販売されています。
そのため見た目は似ていても、機能性がかなり違うケージも。
代表的な「エキゾテラ」のケージを始め、各制作会社のケージの特色を紹介していきます。
爬虫類ケージの適性とおすすめ
まずは大雑把に、販売されている有名どころの爬虫類ケージとそのサイズを紹介していきます。
ケージサイズの表記は幅の最短~最長となります。
ケージサイズ | 特徴 | |
---|---|---|
グラステラリウム | 20~90cm | 観音開きドア・岩肌背景 |
レプテリア | 30cm | 水入れOK |
パンテオン | 45~90cm | スライド式ドア・ガラス交換可能 |
レプタイルボックス | 20~40cm | |
グラスゾーン | 20~30cm | |
トップテラ | 45~90cm | スライド式ドア・ドア大きめ |
アクリルケージ | 20~45cm | 観音開き式ドア・全透明 |
ジオスペース | 30~40cm | 観音開き式ドア |
ハープチェスト | 30~40cm | 2個連結ケージ |
レプティギア | 30cm | |
レプティケース レプティキューブ | 20~40cm | エサ入れ小窓 |
ヒュドラケース | 15~45cm | スライド式ドア |
レプタイルガーデン | 20~30cm | 観音開き式ドア・樹上用 |
フォーダブルレプタイルガーデン | 60~90cm | スライド式ドア・前面全ガラス張り |
ハープタイルガーデン | 30cm | |
アクリリックレプタイルガーデン | 20~40cm | グリーンカーペット付属 |
爬虫類の飼育には、種類にもよりますが体長の1.5~2倍の広さのケージが欲しい所。
例えばフトアゴヒゲトカゲの場合、大きい個体なら成体で50cmほどになります。
そのためのびのび動き回らせたいなら、できれば90cm以上のケージがおすすめになります。
ただそこまでの設置スペースがない場合は、とりあえず60cmケージでも飼育可能です。
少なくともケージ内で体の向きを変えられるくらいのスペースは最低限必要と思っておきましょう。
ちなみに販売されている爬虫類専用ケージの最大サイズは90cmで、「グラステラリウム」「パンテオン」「トップテラ」「フォーダブルレプタイルガーデン」あたりが有名です。
40cm以下の小型ケージはかなりの種類が販売されているので、逆に選びにくいかもしれません。
エキゾテラ
爬虫類ケージでメジャーなのがエキゾテラというブランド。
厳密にはペット用品販売会社「GEX(ジェックス)」のブランドで、この会社の爬虫類専門部門、といったところ。
グラステラリウム
まずは爬虫類ケージの代表格がこの「グラステラリウム」シリーズ。
爬虫類飼育において標準的な機能を多く揃えており、このシリーズを基準にしてケージ選びをする人も多いかと。
20~90cmサイズで計16種類ものケージが販売されています。
大型なら高さや奥行で違いがあり、例えば60cmサイズなら高さ30cm・45cmとあります。
幅広いサイズがあるためどんな種類の爬虫類でも飼育可能です。
特徴的なのがバックグラウンドが岩肌を再現した点と、フロントガラスが観音開き式な点。
テラリウムの名の通り自然に近い景観にするためか、岩肌で環境を再現して自然に近くしています。
そしてフロントガラスを観音開きにすることで、ケージの側面を大きく開いてエサやりなどが可能。
爬虫類などは真上から手を入れられるとストレスがかかりやすいです。
しかし側面なら常に見えている分ストレスがかかりにくいので、その分人間に慣れやすくなります。
ケージ上はメッシュにして通気性を良くしているため、ケージ内が蒸れるのを防止。
取り外しも可能なため、エサやりといった細かい作業はケージ側面から、レイアウト変更といった大掛かりな作業はケージ上からと使い分けられます。
ライトなどを設置できるパーツもあるため、爬虫類飼育に必要な機能はかなり揃っています。
フロントガラスなど、一部のパーツは破損した場合に備えて各パーツごとに販売もしています。
ただケージ左右のガラスは販売していないので注意。
レプテリア
「レプテリア」シリーズは小型爬虫類の飼育に適したケージです。
フタはメッシュ・ケーブルを通す穴・パネルヒーターを入れる隙間と、爬虫類飼育に必要な機能を揃えて小型化したケージとなります。
サイズは30cmですが、高さや奥行が20cm・30cmのタイプがあります。
頑丈かつ密閉性もあるため、水を入れても問題ありません。
他に「クリアネオ」というタイプは透明性が強いケージになります。
幅が40cmタイプならフロントガラスが上部にスライドするため、エサやりなどがしやすくなってます。
高さが40cmあるタイプもあり、こちらは樹上生活する爬虫類の飼育に適した作りになっています。
三晃商会
エキゾテラに続き大型ケージを取り扱っているの三晃商会。
しかし少し機能性に違いがあるので差別化されています。
パンテオン
グラステラリウムに並んで、数少ない大型ケージの一つの「パンテオン」シリーズ。
サイズは45~90cmと、中型~大型爬虫類向けのケージになります。
同じサイズでも奥行や高さが違うケージもあるので細かく選べます。
見た目的にはエキゾテラのグラステラリウムシリーズと似ていますが、一番の違いはフロントガラスがスライド式な点。
スライド式にすることで空間を節約でき、頑丈性も上がっています。
あと地味な違いですが、全てのケージガラスが交換可能な点もあります。
各ケージガラスを別途販売しているため破損しても問題ありませんし、最悪アクリル板でも代用が可能。
極論ガラス部分をアクリル板に変えて、穴を空けたりと加工することもできたりします。
「ライト設置アタッチメント」「蒸れないようケージ上部が網目」など、他の機能はグラステラリウムと同様。
値段もさして変わらないため、機能や見た目の好みで選べます。
レプタイルボックス
レプタイルボックスはアクリル製の小型ケースで、ヒョウモントカゲモドキなど小型の爬虫類で使えます。
20~40cmほどの大きさのケースで、主に収納性や省スペースでの使用を目的にして作られています。
かなり簡素な作りながら保温シートを入れるスペースも確保。
ケースをぴったり積み重ねられるようになっているので、何匹も小型爬虫類を飼育したい人におすすめ。
このため保温シート1枚で2つのケースを保温できるため、省電力化も可能となっています。
難点としてはケースサイズがかなり小さい部類に入るため、本当に10cm程度の小型爬虫類しか飼育できない点。
あとライトを設置することはできないので、別途ライトスタンドや設置スペースが必要になります。
グラスゾーン
グラスゾーンは20~30cmサイズのシンプルなガラスケースです。
フタはメッシュとなっており、横にスライドして開閉するタイプになっています。
頑丈ながらも単純な構造にすることで値段も抑えられているのがポイント。
レプタイルボックスで強度や重さによる安定性に不安がある場合はこちらを使ってみましょう。
パネルヒーターを入れる隙間もあるため、しっかり爬虫類を飼育できるようになっています。
たたライトの設置スペースはないので外部から照らす形になります。
トップクリエイト
爬虫類・両生類用品専用サイトのトップクリエイト。
通販専門サイトでは自社製品だけでなくパンテオンといった他社のペット用品も販売しています。
こちらでも頑丈なケージから、コスパに優れた小型アクリルケージを販売しています。
トップテラ
トップテラもグラステラリウム・パンテオンシリーズのように頑丈かつ大型のケージです。
フロントドアはスライド式を採用し、サイズは45~90cmと小型~大型の爬虫類まで対応。
高さ60cmサイズのケージもあるため、中型以上の樹上性爬虫類の飼育も可能になっています。
幅が45~60cmサイズかつ高さが60cmあるケージは意外と少ないので、カメレオンといった樹上生活する爬虫類を飼育するなら一度見てみましょう。
アクリルケージ
トップテラ製のアクリルケージは全面が透明になっており、ケージのフレームなどで視界が遮られません。
そのためテラリウムとして景観を重視した飼育環境を作りやすくなっています。
20~45cmサイズまであるので、小型~中型あたりまでの爬虫類が飼育可能。
三晃商会のレイプタイルボックス同様に上部スライド式となっていますが、観音開き式となっているものもあります。
小型ケージで観音開きかつテラリウム向けのケージは少ないので有難いです。
そしてケージサイズが違っても積み重ねが可能な作りなのも特徴。
MサイズやLサイズの上にSサイズ2つ積めたりするので、下に観音開きのLサイズケージ、上にMやSサイズのケージを積めばエサやりの手間がなくなります。
サイズ差がある爬虫類を複数飼育したいときに、設置場所や手間を省けるようになっています。
マルカン
マルカンもペット専門店で、爬虫類だけでなく犬猫・鳥・昆虫と幅広い種類のペット用品を扱っています。
ただその分、各分野の用品の種類は少なめ。
しかしより特徴的で、他にはない機能を持っています。
ジオスペース
マルカンで扱っている爬虫類ケージは「ジオペース」というケージが2種類のみ。
30cmと40cmサイズで小型~中型向けのケージです。
しかし機能性は高くテラリウム向けのケージとなっています。
まずはケージの柱などを目立ちにくくし、ケージ全体の透明性がかなり高いです。
こちらはトップクリエイトのアクリルケージと違って透明感に制限がありますが、その分頑丈な作りになっています。
あとは観音開き式ドア・上部はメッシュ・照明取り付け金具など、爬虫類飼育に必要な機能は完備しています。
明るい雰囲気を出したいのか、ケージなどの色は白で統一。
同社で購入できるライトやエサ入れ、保温シートまで白で統一されているので、より一体感を出すことができます。
一括で小型~中型の爬虫類飼育セットを揃えたい人におすすめです。
スドー
スドーは爬虫類用や鳥・魚といった小型のペット用品の販売店です。
小型ペットをターゲットにしているためか、ケージなども小型を対象にしたものばかりになります。
こちらもかなり特徴的なケージとなっており、他では見られない機能性があります。
ハープチェスト
ハープチェストは珍しい引き出し型のケージ。
プラスチック製の全面透過型のケージで、小型爬虫類の飼育に適しています。
複数の小型ケージで飼育していると、設置場所の関係上重ねて使う人も多いかと思います。
ただその状態だと上部のフタが開けにくくなりますが、引き出し型なら何個ケージを重ねても問題ありません。
棚にケージを置く場合でも狭いスペースで飼育可能なので重宝します。
サイズは30cmと40cmサイズのみですが、30cmサイズの「ハープチェスト300」は30cmサイズのケージが2個連結されたタイプがあります。
小型爬虫類をたくさん飼育したい場合や、ケージのコストを大幅に下げたい人におすすめのケージになります。
レプティギア
レプティギアも少々変わった形状のケージで、フタではなくケージの上半分を取り外せるようになっています。
爬虫類は真上から手などを入れられると警戒するので、目線を爬虫類に合わせつつエサやりが可能な小型ケージとなっています。
床材などの交換の手間もかなり省けるので、掃除もしやすくなっているのもポイント。
サイズは30cmほどですが、高さがあるケージもあるので、樹上生活の小型爬虫類も飼育可能です。
こちらも全面透過したプラスチック製ケージで、ペットの観察がしやすくなっています。
レプティケース・レプティキューブ
レプティケース・レプティキューブは一見普通の昆虫用ケースと似ていますが、微妙に便利な機能が追加されています。
それが昆虫エサ投入用の小さいドア。
フタの側面に給餌用のドアが付いており、そこからコオロギなどのエサを入れられるようになっています。
大きいフタだと虫やペットの脱走の可能性がありますが、普段のエサやりをここでやれば脱走の可能性を無くせます。
サイズも20~40cmまであり、かつかなり安価なため、こちらもよりケージ購入のコストを減らせます。
コトブキ工芸
アクアリウム関連の製品を多く販売しているコトブキ工芸ですが、爬虫類用のケージもいくつか販売しています。
ケージ含めて優秀な保温器具なども販売しているため、飼育セットを一括で揃えることも可能となっています。
ヒュドラケース
ヒュドラケースシリーズはサイズごとに機能性に差がありますが、一定以上の利便性を持ったケースになります。
サイズは15~45cmまであり、小型~中型の爬虫類に対応しています。
一般的な爬虫類ケージとして、どのサイズのケージでもメッシュ式で通気性は確保。
かつ電源コードを通せるスペースが設けられており、ライトの常設が可能となっています。
同サイズのケージなら積み上げ可能なスタッキング構造(載せてもズレが起きない)になっているため、省スペース化もできます。
30cm以上のサイズのケージだけですが、ケージ本体と下部フレームが脱着可能でその隙間にパネルヒーターが設置可能です。
他のケージだとヒーターを差し込む隙間はあっても、ケージ底と微妙に距離ができてしまい、熱のロスが発生します。
しかしヒュドラケースなら密着性が高くヒーターの熱をしっかり伝えられるので、熱をムダなく伝えられます。
30cmサイズのケージでもスライド式のドアがあるため、小型爬虫類でもストレスを与えずエサやりが可能です。
サイズが小さいながらも機能が充実したケージはなかなか無いので、小型爬虫類を飼育するなら目を通してみましょう。
神畑養魚株式会社
神畑養魚株式会社はアクアリウム関係が強い会社ですが、爬虫類用品も少し販売しています。
中でもケージはアクアリウムの技術を転用しており、こちらも特徴的なものがあります。
レプタイルガーデン
レプタイルガーデンは神畑養魚株式会社の基本的なケージとなります。
サイズは20~30cmですが、「ガーデン」の名の通りテラリウム用に高さがあるケージとなっています。
コードを通せる穴がフタにあるためヒーター類の設置も可能。
小型ながら観音開き式のドアになっており、ヒュドラケース同様に小型ケージでドアが付いたタイプです。
ただスライド式と違って大きくドアが開くため作業空間が大きく増えます。
小型ケージだと作業性が悪くなりがちなので、余裕を持ってエサやりしたい人におすすめです。
フォーダブル・レプタイルガーデン
フォーダブル・レプタイルガーデンは大型ケージで、60cmと90cmサイズのケージがあります。
基本的なものは他の大型ケージと同じですが、特徴的なのが「前面が全てガラス張りでスライド式ドア」「側面ガラスに多機能ケーブルパス(穴)」となっている点。
スライド・観音開きのドアの場合、それを支えるためのフレームがあるのが普通ですが、少し視認性が悪くなる欠点があります。
しかしこちらはそのフレームが無いため、ケージ内を邪魔なく観察可能となります。
また側面ガラスにケーブルなどを通せる大きめの穴が開いており、複数のケーブルやホースなどを一括で通せます。
使わない場合は専用のフタで塞げるで、この穴から脱走といったことも防げます。
景観を重視したり、ケーブルなどを多く使う場合はこのケージがおすすめとなります。
ハープタイルガーデン
ハープタイルガーデンはシンプルなガラスケージで、30cmサイズのケージとなります。
高さが20cm・30cmのものがあるため、小型の陸生・樹上性の爬虫類で使い分けれます。
フタはメッシュでケーブルを通せる穴も完備。
頑丈かつ視認性が良いので、小型ケージでジオラマ風にしたい場合に役立ちます。
アクリリック・レプタイルガーデン
アクリリック・レプタイルガーデンはアクリル製のケージです。
形状やサイズは三晃商会の販売しているレプタイルボックスとほぼ同じで20~40cmのケージ。
ただこちらは全面透明なケージと、側面を黒くした暗所ケージの2種類あります。
床材代わりに人工芝のようなグリーンカーペットが付属しており、ヒョウモントカゲモドキやゲッコー等の飼育に適した作りになっています。
夜行性爬虫類を飼育したい人におすすめです。
自分・ペットに合った機能性で選ぼう
色々と爬虫類ケージを調べてみましたが、どこのメーカーでもケージサイズに対した値段は大体同じになります。
あとは機能性などで5000円ほど増減する感じ。
爬虫類専用ケージはよほど小型でない限り、基本的に上部フタはメッシュ・ケーブルを通せる穴は常備が普通。
スライド式ドアは開く際に場所を取らず頑丈ですが、開けるスペースがケージの半分の長さまで。
観音式ドアは開く際にケージ前の場所を大きく取りますが、開けるスペースも広く作業性が高いです。
あとはデザイン性や細かい機能性になってくるので、そのあたりの好みで選ぶことになると思います。
エサやりや掃除はほぼ毎日するものなので、少しでも利便性があるとかなり違ってきます。
経験則として、利便性が高く他より少し値段が高い程度なら購入した方が良い、というのが持論です。
実際、6000円ほどの60cmの水槽をケージ代わりに使っていましたが相当手間でした。
スペースの関係上、いつもフタの上にエサなどを置いたりしてたので、なおさら面倒な作業を毎日繰り返すハメになりました。
毎日の手間を省けるとかなりラクかつ面倒を感じなくなり、ペットとのふれあいが楽しみになります。
自分や爬虫類に合った、扱いやすいケージを選ぶようにしましょう。