自作冷風機の作り方。夏休みの自由工作レベルの簡単な作成手順

冷房・暖房DIY,冷房効果

近年の猛暑日の続く夏場。

そんな中冷たい風はありがたいですが、エアコンだと電気代がかかる、と思う人もいるでしょう。

しかし本格的な冷風機だとちょっと…という場合も。

そんな人のために、保冷剤を使った卓上冷風機の自作方法を紹介します。

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冷風を「押し出す」冷風機

まずは冷気を風で「押し出す」タイプの冷風機。

このように保冷剤を入れた箱の中に送風し、出口から出てきた冷風で涼めるようになってます。

作り方は簡単で2つの材料だけで作れます。

・保冷剤を入れる箱
・冷風の出る管

まずは保冷剤を入れる箱のフタに、扇風機がきっちり嵌る穴と、冷風を出すための管を嵌める穴を空けます。

自作冷風機でおすすめの箱は発泡スチロール製の箱。

発砲スチロールは断熱性も高く(冷気を無駄に逃がさない)・加工しやすいです。

ただ耐久性が低いので、雑に扱うと欠けたりするので注意。

穴を空けるだけでほぼ完成なので、誰でも作りやすいかと。

注意点としては隙間ができないようしっかりした穴を空けるようにすること。

扇風機・管がぴったり嵌るようにしないと、隙間から冷気や風が漏れて冷風が少なくなってしまいます。

このタイプの冷風機の特徴は「冷気が多くなりやすい」・「風量が少なくなりやすい」の2点。

箱の中に溜まった冷気をトコロテン式に押し出していくため、出てくる冷気が多くなりやすく、かなり涼しいです。

デメリットとして、扇風機の風量にもよりますが風量が少なくなりやすいです。

箱の中の保冷剤といった障害物に風が当たって勢いが無くなるので、出てくる風量が少なめになります。

送風量を増やせば良いですが、その場合箱の中で送風音が反響しあってかなりうるさいので注意。

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冷気を「吸い出す」冷風機

こちらは箱の中に向けてではなく、外に向けて扇風機を設置します。

構造そのものは「押し出す」タイプとほぼ同じですが、扇風機を設置する場所が違います。

要は扇風機で箱内の冷気を吸い出すタイプの冷風機。

材料は先程の「押し出す」タイプと同じですが、微妙に改良した方が性能が良くなるパーツもあります。

・保冷剤を入れる箱(高さ低め・横長)
・冷風の出る管(扇風機フィット)

こちらのタイプの場合は扇風機の送風能力が活かされやすく、風量が多くなりやすいです。

そのためにも、扇風機を設置する管には扇風機がフィットするように穴を作ります

穴が扇風機より小さいと扇風機が周囲の生暖かい空気も送風してしまうため、冷気のみを吸い出せるようにします。

こうした反面、箱の中の空気が充分に冷える前に吸い出されやすいため、涼しくするためには少し工夫が必要です。

こちらの「吸い出す」タイプの場合、横に長い形状の箱の方がより涼しくなります

横長の箱なら保冷剤に長く空気を接触させやすくなり、効率よく冷気を増やせます。

箱の高さがあり過ぎると保冷剤が大量に必要ですが、低めにすることで使う保冷剤を少なくもできます。

より涼しくするなら

基本的な構造は上記で紹介した通り。

ですが、残念ながら保冷剤2~3個ほどだと持って2時間といったところ。

少しでも長続きさせたり、より涼しくするためには以下の点を試してみましょう。

発砲スチロールが最適

冒頭でも少しか来ましたが、やはり発砲スチロールを使うと性能が良くなります。

断熱性が高いため外気温の影響を受けず、冷気を箱の中から逃がしません。

まあ本来の用途が保冷剤を入れるためのものなので当然ですが。

加工も簡単でカッターでスーっと切れるので、隙間なく穴を空けやすくもありますし。

小さい箱なら100円ショップで購入できるので入手も簡単です。

ジェルの保冷剤

少しでも冷気を長続きさせたいならジェル材の保冷剤が最適です。

液体状の保冷剤だとかなり早くに溶けてしまうので、2~3個でも1時間ちょっとくらいしか持ちません。

しかしジェル材の保冷剤は、液体状の保冷剤が溶けた段階でも凍結状態のままでした。

保冷剤を使った冷風機だと、冷気を作る・吸い出す効率が良くなる(涼しくなる)ほど持続時間が減っていくのがジレンマ。

より長続きさせたいなら、ジェル状の保冷剤を優先して使ってみましょう。

隙間を増やす

冷気を増やすには保冷剤を増やすのが手っ取り早いですが、それだと冷凍庫を圧迫するため不便です。

しかし隙間ができるよう保冷剤を設置すれば、少ない保冷剤でも冷気を多く作れます。

隙間が多いほど空気が保冷材に接触する面積を増やせるため、その分冷気も作られやすくなります。

保冷剤は重ねておかずに、あえて崩したような状態で箱に入れておきましょう。

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