ベッドの上の固定テーブルの簡単なつくり方。病院のベッドによくあるアレを自室で使えるように
病院ではベッドに寝た状態でも食事が取れるように、身体の上をまたぐような固定テーブルが使われています。
本来の用途の食事から、本などを置いての作業もできるので非常に便利です。
そういったテーブルを使いたい機会ができたので、小さいながらも試しにつくってみました。
実際の使用風景
卓上冷風機を使っているんですが、置き場や利便性に困ったので作成しました。
まずベッド周りにちょうど置ける場所がなく、また小さい冷風機でも身体全体に風が当たるようにしたかったのが主な理由です。
テーブルの下に脚を通せるので思ったより邪魔にならず、太ももあたりから上全体に冷風が来るようになりました。
これ以外にもライトといったちょっとしたものの置き場所としても利用できるので、つくり方も紹介していきます。
つくり方
材料
上記で紹介したテーブルの材料は以下の通り。
・固定金具2個
・固定棒 2本
主だった材料はこれだけです。
下の写真はテーブルの隅を固定する金具になります。
この大きさのテーブルでは大体1500円くらいの材料費でつくれました。
木の板は1枚の長い板を分割してつくりましたが、小さな板を組み合わせてもつくれます。
作業手順
ではつくり方の紹介です。
どんな大きさのテーブルでも仕組みさえわかれば大抵はこれでつくれます。
①木の板をカット
私の場合は1枚の長い板を分割して3枚の板をつくりました。
長さとしては
Bの板:長さ25cm × 幅20cm × 厚さ1.5cm
Cの板:長さ40cm × 幅20cm × 厚さ1.5cm
AとBの板はテーブルの部分と下の部分になります。
Cの板がテーブルの高さとなるので、最低でも自分の脚が通るくらいの高さにする必要があります。
また1枚の板をカットしてつくる場合は専用の機械でカットしてもらいましょう。
まっすぐ切れていないと板同士を接着・固定しにくくなるので、最悪テーブルが壊れる原因になります。
手数料はかかりますがホームセンターでカットしてくれるので、あらかじめ長さを計算してから購入・カットしましょう。
②板同士を固定
まずは板同士をボンドなどで仮止めします。
軽くでも接着しておけば次の作業でのズレて固定してしまう可能性が低くなります。
接着出来たらテーブル部分とベッドに挟む部分を一番長い板に接着してコの字型にします。
注意したい点としてテーブルになる板は支柱となる板の上に固定するようにしましょう。
こうすることでテーブルに置いたものの負荷に耐えやすくなります。
接着出来たら固定器具の「ショウ」というものを使って一番重さの負荷がかかる四隅を固定していきます。
こんな感じで多方向に固定できるものもあれば、L字型のものもあります。
こうした多方面型のほうが固定力が強いので、頑丈な・重いものを置けるテーブルをつくりたいならこちらを使いましょう。
③不安なら固定棒を挟む
頑丈性に不安があるなら百円ショップなどで売っている洗濯物用の小さな固定棒を使いましょう。
こうしてテーブルの支柱部分の横に挟み込めば、さらに耐荷重量が増えます。
支柱との距離が遠いほど効果が高くなりますが、そうするとテーブルをベッド下に挟めなくなるのでほどほどの距離にしましょう。
④ベッド下に挟んで終わり
最後にテーブルの下の板をベッド下に挟んで終わりです。
挟める場所があれば枕元でも足元でもどこでも使えるので、自分の邪魔にならないように配置しましょう。
大きいテーブルをつくる場合
小さいながらも基本的にこのような設計でベッドテーブルはつくれますが、もう少し大き目・長めにしたい人もいると思います。
そんな人がつくる際に注意したい点を解説します。
負荷に耐えられる支柱板を使う
大き目のテーブルにするなら支柱となる板は厚めのものを使いましょう。
写真では1.5cmほどの厚みですが、厚くなるほど重いものを乗せても大丈夫なようになります。
固定棒を使って耐荷重量を増やすこともできますがこちらは少々不安定な部分もあるため、初めから重いものを乗せるなら2~3cm以上の幅の板を使いましょう。
四隅の充分な固定を
負荷に耐えられるようにテーブルの板の付け根の固定はしっかりしましょう。
接着剤だけだと乗せたもの、あるいは天板そのものの重さで外れてしまうことが多いです。
上記の設計ではショウを使って固定していますが、これに加えて三角型の板などを隅に挟み込めば頑丈性が増します。
ただショウなどを使って板同士を固定する場合は1cm以上の厚さがないと使えないので注意しましょう。
天板を軽いものに変える
天板を軽く・丈夫なものに変えましょう。
天板部分が重すぎるとショウなどで固定していても外れることがあります。
軽めのものに変えるだけでもかなり負担は軽減されるので、できる限り軽めの素材でできた板を使いましょう。
高さに注意
ベッドテーブルはテーブルの天板の下に脚などが通るため、長めのテーブルになると邪魔になる可能性が出ます。
身体が入るギリギリの高さに設定してしまうと、身体を動かすのにも苦労するようになります。
しっかりと高さを測って充分に動けるスペースがあるか想定しながらつくりましょう。
最後に
簡素ながらもベッドテーブルをつくったら冷風機の使い勝手が増しました。
卓上冷風機だと扇風機ほどの高さが無いので置き場や風の向きを調整しにくかったのが、これ一つで簡単にできるようになったのは助かります。
冷風機の重さは1.5~2kgほどなので、このくらい簡素なテーブルでもそれくらいの耐久力はあります。
自分でベッドテーブルを自作したいと思っている人は参考にしてください。