プラスチックでも接着できる接着剤7選。アクアリウムなどで植物・魚などの生物に害のない接着剤を厳選

アクアリウムをつくろうと思うと、石や流木同士あるいは水槽そのものに接着する必要が出てくることもあると思います。

私はアクアリウムというより自作のろ過器に接着しようとしたのですが、ペットがいる水槽に使う関係上で生物に害がない・プラスチックでも接着できる接着剤が必要でした。

アクアリウムなどをつくるときは、最低限でもこの2つの特性を持っていないと安心して接着できません。

また大量に接着する必要がある場合は、接着剤そのものの量も必要になります。

今回はこれらの条件を満たした接着剤の種類を紹介していこうと思います。

アクアリウムに使う接着剤に求められる性能

アクアリウムで使う接着剤には最低でも以下の機能を持った接着剤が望ましいです。

・水中でも使用できる
・石や流木といった異なる素材も接着できる
・水草を枯らさず接着可能
・生体に害が無い
・接着力がある
・(場合によっては)プラスチックなどでも接着できる

逆に絶対にアクアリウムで使えない接着剤の特徴がこちら。

・有機性溶剤が使われている(水に溶ける)
・防カビ剤が含まれている

水草は専用の接着剤を使う必要がありますが、それ以外はどんなアクアリウムでも必要になる接着剤の性能になります。

特に魚などの生体に害が無い・水中でも使える(水に溶け出さない)というのは必須事項といえます。

その辺の瞬間接着剤では害がある成分が含まれていることが多く、アクアリウムで使うには適していないものがほとんどです。

水中で使えない = 水に成分が溶け出してしまうと、接着力が落ちたり生体に害を与えることも多いです。

また配管や容器を接着する場合は、塩化ビニルやポリプロピレンといったプラスチックも接着できなければなりません。

以上のような条件を満たせる接着剤を見つけて使うことになります。

これから紹介する接着剤は接着力などの差はあれど、これらの条件を満たしている接着剤になります。

シアノアクリエート系接着剤

まずはアクアリウムで石や流木を接着するための接着剤として定番の「シアノアクリエート」製の接着剤を紹介します。

特徴

シアノアクリエートとは水分に反応して硬化する成分で、水に溶け出すこともないので長期間接着できます。

植物などを石に接着することにも使えるので、アクアリウムに使う接着剤としては万能性があります。

ただ製品ごとに「接着力が強い」「接着時間が短い」などの特徴があるため、用途別に選んで使う必要があります。

販売されている製品とその特徴は以下のようなものがあります。

カミハタ ゼリー状接着剤

ゼリー状なため凹凸があるものでも接着しやすい。

接着直もあり、石や流木・水草同士を接着できる。

ただし接着に数時間かかるため、しっかり接着するまで固定化しておく必要がある。

カミハタ 液状接着剤

液状の接着剤で固まりやすい。

大き目の石や流木でも接着できる。

補助剤と併せて使うことで凹凸のあるものでも接着しやすくなる。

アズー アクアスケーピング グルー

水草を石や流木に接着できる接着剤。

接着時間が短く、水草を痛めることなく接着できる。

デルフィス クイックジェル

水草を石や流木に接着できる接着剤。

ジェル状なのである程度の凹凸があっても対応可能。

速乾性があるため水草を痛めることなく接着できる。

接着面が目立たないのでアクアリウムの細部の見映えが良くなる

コーラフィックス ジェルタイプ

粘度のあるジェル状接着剤で石や流木を接着できる。

粘度のおかげで接着しやすいため接着作業がしやすい。

水中での接着作業ができる。

欠点

シアノアクリエート系の接着剤共通の欠点として長期保存がきかない・コストがかかるというものがあります。

シアノアクリエートは空気中の微量の水分にも反応して硬化するため、一度開封すると長期保存ができなくなります。

そのため基本的に一度に使い切りできる量でしか販売されておらず、一度に大量の接着剤が必要な場合には不向きです。

少ないと4gくらいしか入っていないため、大量に使うとコストがかさむというデメリットも。

水草などの接着なら少なく済むことも多いですが、大量の小さい石を接着するような場合はかなりの量が必要になります。

おすすめ製品

シアノアクリエート系の接着剤は種類が多いので、とりあえず用途別におすすめできる製品を紹介します。

デリケートな生体には「アクア スケーピング グルー」

水草や魚といったデリケートなものに配慮するなら「アズー アクアスケーピング グルー」がオススメです。

接着力が強い・接着時間が短い・水中でも接着作業ができる・水草でも接着できると、かなりの用途があります。

元々アクアリウムで使うことを前提としてつくられているため、魚などといった生体に与える影響も少なく済みます。

また淡水用・海水用と水質別にも分けられていたりもします。

量こそ少ないものの、接着する水草は小さい・浮きやすいものだけだと思うので、そこまで必要にはならないと思います。

量が欲しいなら「カミハタ ゼリー状接着剤」

コスト面や接着剤の量が気になるなら「カミハタ ゼリー状接着剤」がおすすめです。

接着に時間がかかるため水草の接着には向かないものの、ゼリー状なため凹凸があるものや石や流木・プラスチックといった異なるもの同士でも接着できます。(ただプラスチック系は接着力が落ちるので注意)

色も「黒」「緑」「クリア(透明)」と複数あるため素材の色に合わせて使えます。

また接着剤の量に対してコストが安いというのもポイントです。

他では4gや10gといった量で700~1000円ほどで販売されていますが、この接着剤は5g×3個セット(15g)で500~1000円ほどとかなりの低コストです。

接着剤の量が必要かつコストをかけたくないならオススメの接着剤といえます。

ヘルメチック ミラクル4

特徴

「ヘルメチック ミラクル4」はプラスチックやゴムなどでも問題なく・強力に接着できる製品になります。

接着剤は粘度を持っているため接着しやすかったり、隙間に詰め込むようにして使うこともできます。

一度硬化すれば振動や衝撃を受けても外れにくくもなっており、防水性も兼ね揃えている接着剤になります。

大容量のカートリッジ型、手軽に使えるチューブ型の2種類があります。

接着できる素材も幅広く、以下のものを接着できます。

・アクリル
・ポリカーボネート
・ポリプロピレン(プラスチック)
・ポリエチレン(ビニール系)
・FRP(強化繊維プラスチック)
・ABS(プラスチック合成樹脂)
・ウレタンゴム
・EPDM(ゴム)
・鉄
・ステンレス
etc

このようにアクアリウムで使うであろう素材のほとんどに対応できるため、これ一つでアクアリウムをつくることもできます。

シアノアクリエートと同じように水分に反応して硬化するため、アクアリウムでも十分に使えてかつ成分が溶け出す心配もありません。

「水質基準規格適合品」という水質を保証する試験にも合格しているようです。

排水管まわりで使うという性質上、人体にも配慮された成分構成になっているようです。

もちろん石や流木といったものから、塩ビパイプ同士などでも接着できるため水槽の配管などでも利用できます。

1製品の量も多いため、量やコスト面・保存期間などもシアノアクリエート系の接着剤より優れています。

カートリッジ型は320mlで4500円ほど、チューブ型は135mlで2000円ほどで購入できるため、5ml(g)あたり75円とかなり安くなります。

環境にも配慮した成分構成になっているため、生体に与える影響も少ないと思います。

ただ使用上の注意点として、カートリッジ型のほうが量は多いですが使うのに専用の器具が必要になるので気を付けてください。

チューブ型は量こそ少なくなりますが器具を必要とせずにそのまま使えます。

欠点

接着作業が面倒

特に欠点は見当たりませんが、強いて挙げるなら接着の仕方によっては少々不格好になります

製品自体が大きいものなので、小さい隙間に直接注入といったことができません。

専用のヘラが同梱されていますが、うまく接着剤を塗布しないと余計な部分にもついてしまいます。

こうしたことから小さい石といった接着面が少ない素材同士だと、はみ出た接着剤が目立つことがあります。

そうした箇所を隠すように別のものを接着して接着面を見えなくする工夫をしましょう。

接着部分が伸びる

接着したものがあまりにも重いと、接着剤が伸びて剥がれる可能性があります。

壁といった垂直な部分に重いものを接着すると、最初は接着していても少しずつ伸びて剥がれてしまうことがありました。

接着量に対して重すぎるとこうなることが多いので、接着剤の量を増やすか「支え」となるものも同時に接着しましょう。

別に重さといった負荷がかからない部分ではこういったことは起きず、いつまでも接着できてます。

グルーガン

特徴

「グルーガン」は溶けたプラスチックを使って接着できるものです。

グルーガンは「ホットメルト接着剤」といわれ、電力を使って100℃近くに加熱した「エチレン酢酸ビニル」というプラスチックを溶かして接着する接着剤になります。

このエチレン酢酸ビニルはサンダルなどの素材として用いられており、一度固まってしまえば水に溶けることも無いので生体への影響もかなり少ないです。

石やプラスチックといったものも接着できるため、アクアリウムに使う接着剤としても使えます。

接合部の隙間などにも接着剤を注入できるので一度接着したものの補強も簡単にできます。

ダイソーやセリアといった100円ショップでも売っているため、かなり安価で購入できるのもポイントです。

接着剤の量もかなりあるため100円だけでアクアリウム一つ分の接着剤を確保できます。

欠点

接着力が弱い

グルーガンは他の接着剤に比べてあまり接着直はありません

そのため重いものやスベスベしたものだと充分に接着できないことがあります。

壁といった垂直な部分や重いものを吊るすように接着すると、あとで剥がれてしまうことがままあります。

また石といった冷たいものだと溶剤が急激に冷えて固まるため、接着力の低下の原因にもなっています。

しっかり接着したいなら軽いものや溶剤を充分に加熱したドロドロの状態のまま接着しましょう。

白が目立つ

しっかり接着するとなるとかなりの量の接着剤を使うため、白色がかなり目立ちます

そのため見映えを気にする人はできるだけ接着面が目立たないように接着するか、目立たない箇所のみに使うことが望ましいです。

グルーガンでは接着剤の量を少なくすると、他の接着剤よりかなり剥がれやすくなるので気をつけましょう。

水草の接着はできない

加熱して接着するという関係上、水草の接着はできません

石や流木といった熱に耐性のあるもののみを接着しましょう。

用途別の接着剤の選び方

生体に気を遣うなら「シアノアクリエート」

生体、とりわけデリケートな小魚やエビといったものに配慮するならシアノアクリエート系の接着剤を使いましょう。

アクアリウムや水中で使うことを前提としてつくられているので、生体への影響も少なく済みます。

石や流木といった素材からプラスチック類でも接着できるので、アクアリウムでも十分に使えます。

ただ1製品の接着剤の量は少ないので、かなり接着剤が必要なら多めに用意しましょう。

量が必要なら「ミラクル4」か「グルーガン」

接着剤の量が必要ならミラクル4かグルーガンといった1製品の量が多いものを用意しましょう。

大規模なアクアリウムや大量の小石などを接着するとなると、シアノアクリエート系の接着剤では全然足りません。

100g以上の接着剤が必要になることも多いので、シアノアクリエート系の1製品5g前後では何十本も用意しないといけません。

また必要な接着剤が多くなると余ったものを長期保存することになりますが、これもシアノアクリエート系では長期保存に向いていません。

量が多くなるとコストも高くなるので、多く・安く購入することも大事になってきます。

これらなら量・長期保存・コストといった面でシアノアクリエート系の接着剤よりも優れています。

ただグルーガンは接着力が弱いので重力に逆らうように接着するのはやめましょう。

配管関係は「ミラクル4」

配管などのアクアリウムまわりに接着剤を使うならミラクル4がおすすめです。

プラスチック・塩ビ管・金具といった幅広い種類を接着できるため、量・接着力の両方で使えます。

かなり大規模なアクアリウムでは自作のろ過器などを使う人もおり、ろ過装置の排水管になる塩ビ管を切断して再結合、なんてこともあると思います。

ミラクル4ならそういったもの同士をしっかり接着できる・水回りでも大丈夫・量も多いと揃っています。

最後に

アクアリウムで使用できる接着剤はそれなりの種類がありますが、一概にアクアリウム用接着剤といっても用途によって使いやすさに差が出ます。

水草などの生体に使うのか・石といったものに使うのかと、使う対象によって使い分けることが重要です。

生体に安全かつ見映えが良いアクアリウムになるように接着剤をうまく使いましょう。